歩くことと生きること

「ロングトレイル」ってご存知ですか?

登山道、ハイキング道、林道、古道を、長い距離歩くこと。
宿泊をしながら、自然や文化を楽しみながら、歩き続けること。

私は、映画館が大好きで、今までアウトドアという発想がありませんでした。
健康志向で、歩いたり走ったりはしますが、自然の中に飛び出す機会が今までになく。

先日、東京にある「高尾山」に登りました。
友人が、ロングトレイルを目指して、軽い登山やハイキングを始めたことをきっかけに。
初登山、自然デビュー。

八王子にある高尾山は、600メートル程の低めの山で、世界一の登山数を誇る人気の山。
駅を下りたらまもなくコースが開始し、コースがいくつもに分かれていますが、
私たちは片道1時間半程のコースを選択。

前半、しっかり登山で、息がぜーぜー、汗だく、ふとももふくらはぎパンパン。
日々運動をしているのに、使っていない筋肉がこんなにもあるのか!と自分の肉体の軟弱さを思い知らされる。
やばいぞ、このままでは、途中で嫌になるかもしれない。
帰りたいいいい!ってなったらどうしよう・・・
登る。
登る。
登る。

と思いきや、激しい上り坂はほんの30分程で、その後は気持ちのよい山のお散歩のような道。
軽く登ったり、歩いたり、断崖絶壁を慎重に進んだり、橋を渡ったり。
透き通る空気と緑の中、水の流れの音を聞きながら、すれ違う人と挨拶を交わして。

途中。

不思議な感覚に包まれました。

「歩き終わりたくない」

歩き続けたい、このままずっと歩き続けたい。
最後に、こんなに全てから解放されて自由な感覚を味わったのはいつだろう。子どもの頃?
自分自身の輪郭を持たない。
自然に溶け込み、空気に溶け込み、山に溶け込み、地に溶け込み。
ただただ、心地よい。
ただただ、私は生きている。

そして。
その日を境目に、
自分の中にあった「自然さ」に目覚めることになったのです。
不自然なもの、違和感のある感覚に敏感になる。
研ぎ澄まされる。
自然であることが自然になりつつあり、今までパターン化していた自分自身の言動や、とりまく環境に対して、
疑問が湧いてくる。

何かが変革している。
自分の中の何かが静かに確かにうごめいている。

地球、大地、山、緑、花、大気・・・それらの「自然」。
自分自身に素直であり繕っていないという・・・「自然」。

同じ漢字。同じ発音。
この2つは、きっと同じ。
私たちは宇宙の一部。
宇宙の一部であるものを、無視することも蓋をすることも見て見ぬふりすることはできないのだと。

「自然」の正体をもっと掘り下げたく、もっと全身全霊で味わいたく、染み込ませたく・・・
次いつ山に行こうと策略中。

これは言葉では表現しきれない、私だけの感覚の宝物のお話。

映画が好きです。映画のおかげで艶を保っていられます。15年間、映画を見続けています。隙あらば映画。*映画が私の感性を育ててくれた*国ジャンルは問わず観ます。ハリウッド映画はやっぱり面白いけれど、毒されないようにバランス良くいろんな映画を観ることを心掛けています。ホラーやスプラッタも大好きです。暗く深く小難しい映画、大好物です。生まれ変わるならナタリーポートマン、結婚するならラッセルクロウ。もしくはマシューマコノヒー。